ふうあいねっとシンポジウムを開催しました。

茨城県内への避難者・支援者ネットワーク「ふうあいねっと」の発足から半年が経ち、県内各地で避難者の交流会が開かれたり、避難者のグループができてくるようになってきました。

これまでのそういった活動の報告や避難されている方のグループのお話を聞く場を今月15日に設けました。

ご報告が遅くなり申し訳ありませんでした。

 

 

 

当日はまず茨城大学地域総合研究所でおこなった避難者へのアンケートの結果を、ふうあいねっと副代表でもある茨城大学人文学部准教授、原口先生よりご報告いただきました。

避難に伴い支出が大幅に増加していること、出身自治体に帰る際の交通費の助成を必要としていること、その他多くのことがアンケートから分かりました。

アンケート結果の一部は以下のホームページでご覧頂くことができます。

http://irs.reg.ibaraki.ac.jp/茨城大学地域総合研究所)

 

次にふうあいステーションセンター長の佐藤より、ふうあいねっと発足までの経緯やこれまで行ってきた活動の内容をご報告しました。

 

次に、茨城県に避難されてきてからグループを作るなどして活動されている方々と埼玉県で支援活動をされている永田様からお話をいただきました。

・Mさん  南相馬市小高区(取手市)
 
  避難後の落ち込んだ状態から取手の地域の会長さんと出会って活動が始まり、
  研修旅行や集まりを重ねている。心身は引き続き大変な状態にある。
  これからも気をつけて行きたい。
  
 
・Fさん  南相馬市原町区(日立市)
  子どもたちのことを守りたいというなか、情報に踊らされた初期。
  周りの人や内面のことを大切にしていくこと
 
 
 
・Aさん  大熊町(水戸市)
  大熊町の帰還困難の現状や大熊町の会の活動や勉強会の開催のこと
 
 
・Iさん  楢葉町(つくば市)
  茨城の人の良さに触れ生活していこうと思った。
  つくば市での生活。住んでいる団地の清掃活動  
  先に解除された広野町と比較(人口の1割しか戻っていない)しての
  楢葉町除染、生活の実態、浪江町の友人の言葉を発表
  
 
・Wさん  郡山市(石岡市)
  2011年の郡山市、三春町での地域の教育現場への働きかけ。
  子どもたちが命の大切さを学ぶ機会や保養の取り組み
  変わらない現状に2012年茨城に来てからのこと。
  YMCAでのキャンプ活動の経験を活かしての保養
 
 
・Nさん  一般社団法人 埼玉県労働者福祉協議会 事務局長 
  さいたまアリーナでの対応や現在のネットワークの取り組み
  情報誌の発送など

 

以上のようなお話をいただきました。差支えのある方もいらっしゃるかもしれませんのでお名前はイニシャルとしました。

 

その後別室でワークショップをおこないました。

茨城での今後の生活、子育て・教育などについて各テーブルで話し合いました。

話された内容につきましては、以下のオンラインのPDFファイルをご覧下さい。

https://docs.google.com/open?id=0BytnE7wEREvEbXBSWGVjTEVZVXM

 

福島と茨城がつながる、自主グループ同士がつながる、同郷の避難者同士がつながる

そんな機会になりました。

 

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